ショパンのピアノ協奏曲第1番・第2番

仲道郁代

ショパン:ピアノ協奏曲第1番 ホ短調 作品11
     ピアノ協奏曲第2番 ヘ短調 作品21

演奏:仲道郁代(ピアノは1841年製パリ・プレイエル社製)
   クラシカル・プレイヤーズ東京(オリジナル楽器使用)
指揮:有田正広
録音:2010年8月2-6日 東京芸術劇場大ホールにて収録
レーベル:DENON(Columbia)
規格品番:COGQ-49
発売日:2010年12月22日
フォーマット:SACDハイブリッド

今日はピアニスト仲道郁代さんが演奏するショパンのピアノ協奏曲です。

録音に使用したピアノはショパン愛用の楽器と全く同じモデルの1841年製の"プレイエル"
と言う楽器です。

製造番号からショパンの使用したピアノとほぼ同じ時期に製造された楽器であることが
分かっている。また、伴奏の管弦楽器についてもショパンの時代の楽器編成と楽器を
用いた世界初の試みであるとCD Bookには記されています。

プレイエルを使った演奏を聴いているとモダンピアノがモンスターのような感じに聴こえて
きます。もちろんフルオーケストラとモダンピアノとの協演も良いのだが。

今回の収録はショパンの時代の、つまりプレイエルが活躍していた時代の楽器編成で演奏して
いる。小編成であるが故に個々の楽器がはっきりと聴き取れる楽しさ、加えてトゥッティでは
十分に迫力ある力強い響きをしていた。ピアニッシモが静寂な分、音圧レンジとしては十分に
広い。反対にフルオーケストラのような音圧威嚇がなく、気持ち良く聴くことができた。

第1番、第2番ともに緩徐楽章の仲道郁代の調べにはうっとりしてしまう。
傍に寄り添って慰められている気持ちになる。

少々長いですが、資料を添付しておきます。

【日本コロムビアインフォメーションより】
ショパンイヤーの最後を飾る、歴史に残る偉業!
生誕200年のショパンイヤーの最後を飾る、世界に誇るべきレコーディングがこの夏おこなわれました。ショパンが最も愛した楽器、プレイエルを使った、時代楽器によるショパンの協奏曲全2曲です。「もしショパンがいなかったら、私はピアニストにはならなかった…」と語る、日本を代表するピアニストの一人、仲道郁代にとって、NHKが2007年に放送した番組「ピアノの詩人 ショパンのミステリー」への出演は、自身の大きな転機となりました。番組で、仲道の大きな興味をひいたのが、ショパンが愛用していた「プレイエル社製のピアノ」。現代のピアノとは大きく異なる特性のその楽器を実際に弾いてみることで、それまでなかなか解決できないできたショパン独特のピアノの用法について、目から鱗が落ちる思いであったといいます。それ以後、彼女は様々な時代の歴史的楽器を実際に弾いて、その楽譜の意味するところを直接に感じ取り、現代楽器での演奏に活かすようなります。そして、歴史的ピアノの演奏を実際のコンサートで披露するようになります。

一方の有田は、ルネサンスから現代までの様々なフルートのコレクションで有名ですが、実はたくさんの鍵盤楽器も所有しています。彼の持つ1841年製のプレイエルは、ショパンの愛用していた楽器と全く同じモデルであり、しかも何本かの低音弦が切れていた以外はハンマーも含めて当時のオリジナルのまま保存されていた奇跡的な楽器です。有田は、その前身である東京バッハ・モーツァルト・オーケストラを発展的に解消してクラシカル・プレイヤーズ東京を新たに主宰、レパートリーをロマン派へと拡げる野心的な試みをスタートしていました。有田正広と仲道郁代の出会いは、もはや必然であったといってもよいものだったのです。

【CD Book解説より抜粋】クラシカル・プレイヤーズ東京について。
有田正広音楽監督・指揮のもと、日本最初の本格的な古楽器オーケストラ「東京バッハ・モーツアルト・オーケストラ」は1989年4月に結成され2009年3月公演もって20年の歴史の幕を閉じました。その後「東京バッハ・モーツァルト・オーケストラ」のメンバーを中心に2009年6月に「クラシカル・プレイヤーズ東京」と改称しバロック、古典派にロマン派のレパートリーを加え、活動を開始。第1回目の公演はメンデルスゾーンの生誕200年記念としてヴァイオリン協奏曲(堀米ゆず子)とべートーヴェンの「英雄」交響曲を有田正広氏の最新の研究成果を基にピリオド楽器で演奏され大きな話題となりました。続く2010年は仲道郁代を迎えショパンのピアノ協奏曲2曲を1841年製作のプレイエルにより日本初演(オリジナル楽器)、同時にレコーディングも行いました(発売中)。「クラシカル・プレイヤーズ東京」の活動は歴史的資料に基づいた解釈とその演奏という、日本のクラシック音楽界に新しい一条の光を当て、日本の管弦楽演奏史のエポックメイキングとなっています。
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こんばんは

全く知らない演奏でした。
これは、なかなか興味深い。清楚な響きが堪能できそうですね。
バリバリのロマン派の新たな(本来の?)楽しみ方ですね(^^)/

Re:sankichi1689さん、 こんばんは

sankichi1689さん、コメントありがとうございます。

>清楚な響き。
→正にピッタリです。

何か気分もタイムスリップしたって感じですね。
こういうサイズの編成って、すっごく聴きやすいですね。
プレイエルの音が優しくって。モダンピアノには棘があるように
思えてきます。

こんばんは

こんばんは!
この楽器も演奏もすごく魅力がありそうですね!
ショパンは現代のグランドピアノで聴くとすごく華やかですが、作曲者本人が本来、どんな響きをイメージして作曲していたのか興味津々です。一度聴いてみたいです。

Re: こんばんは

ばけぺんさん、こんばんは。コメントありがとうございます。

> ショパンは現代のグランドピアノで聴くとすごく華やかですが、作曲者本人が本来、どんな響きをイメージして作曲していたのか興味津々です。

仲道郁代さんも現代のピアノとは大きく特性の異なるこの楽器を実際に弾いてみることで、それまでなかなか解決できなかったショパン独特のピアノの用法について、目から鱗が落ちる思いであったといいます。

今回の演奏は初版譜を使用していることもあり、より忠実に当時を再現しているのではないでしょうか。私は第2番の緩徐楽章の美しい響きには本当に夢見心地で聴き入りました。"プレイエル"もクラシカル・プレイヤーズ東京も素敵な音色です。価値ある1枚です。
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大阪府吹田市
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