チャイコフスキー:交響曲 第6番 「悲愴」、チョン・ミョンフン / ソウル・フィルハーモニー管弦楽団

第3楽章がまるで「フィナーレ」かと思わんばかりの熱い演奏だ。
まさしく炎上と言うに相応しい。ここでもう終わってもいいような感覚に陥った。
こうなると第4楽章が何だか付け足しのようだ。しかしさにあらず第4楽章も
内面からの沸騰と言うのだろうか、ソウル・フィルは悲愴感も実に熱いのだ。
骨太な生命力を感じずにはいられない演奏だった。

「悲愴」を聴いたあとのラフマニノフのヴォカリーズの美しい調べがほっとさせる。
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チャイコフスキー「悲愴」
チャイコフスキー:交響曲第6番「悲愴」、ラフマニノフ:ヴォカリーズ 作品34の14

収録曲:
1. チャイコフスキー:交響曲第6番 ロ短調 作品74「悲愴」
2. ラフマニノフ:ヴォカリーズ 作品34の14

演奏:ソウル・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:チョン・ミョンフン
録音:2011年8月8日-9日 ソウル・アーツ・センターにてライヴ録音
レーベル:ドイツ・グラモフォン
規格品番:UCCG-1619
発売日:2013年3月20日
フォーマット:SHM-CD

【CD Journal ミニ・レビューより転記】
雄大で劇的な「悲愴」である。現代でもこれだけ熱く濃厚なチャイコフスキーを聴けるのは稀有ではなかろうか。オケの精度も上がっており、何よりも歌いまわしにえも言われぬ“民族的感性”のようなものが痛感されるのは得難い。日本のオケもうかうかできぬことを痛感させられる。

【CD帯解説よりより転記】
あの3.11東日本大震災の時に某オケと来日中であったチョン・ミョンフン。その際はツアー途中でオーケストラが帰国しましたが、同年5月にこのCDで演奏しているソウル・フィルと再来日し、5/10サントリーホールで東日本大震災チャリティ・コンサートを行いました。その際は東フィルやN響メンバーも参加し、『悲愴』を演奏。日韓の音楽交流も含め非常に感動的なコンサートでした。この録音はその3ヶ月後にソウルで録音されたものです。


まいどおおきに
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ライヴCDでたまに第3楽章終わったあとで盛大な拍手がくるやつがあります。
4楽章通しての曲づくりだし演奏なのだし、それにCDで繰り返し聴くには途中の拍手は邪魔なようですが、わたし結構好きなんです。
それだけ第3楽章で聴衆をノックアウトさせたってことなので。
悲愴の第3楽章盛り上がりますからねえー(^O^)

Re: 暗ヲ さん、こんばんは。

第3楽章が終わったあとで盛大な拍手ですか、聴いてる方も盛り上がっているので途中の拍手も共感できますよね。ソウル・フィルの第3楽章が終わった時、「おおっ!」と思わず声が出ちゃいました。
第1楽章もトロンボーンやチューバの超重低音がすご過ぎです。(^^) 
コメントありがとうございました。

いつも楽しく読ませていただいております。
悲愴いいですよね。
第3楽章が歓喜に満ちて賑やかであればあるほど第4楽章が心に染みます。
派手に第3楽章を盛り上げて、そのあと拍手をさせないように、すぐ第4楽章に入る指揮者が好きでした。

また音楽いろいろ紹介してください。楽しみにしております。

Re: ヴァイツゼッカーさん、こんばんは。

いつもご訪問くださりありがとうございます。
指揮者も第3楽章で拍手されるのを警戒して、作戦しているのですね。(^^)
久しぶりに「悲愴」を聴きましたが、染み染みと良い曲だなぁと思いました。
私も第4楽章は悲しいですが好きです。消えゆくようなあの終わり方が何とも言えません。

こんばんは。

akifuyu102さん、こんばんは。

私もコンサートで一度だけ3楽章終了後に拍手が起きた悲愴を聴いたことがあります。楽章途中からどんどん音楽が盛り上がっていって打楽器なんて本当に力一杯叩いていてこれはすごいなあと思っていたら拍手喝采でした。

ただ、終楽章に入る前に拍手が止むまでしばらく待たなければならなかったので、曲全体の構成を考えるとあまり好ましくないというのもわかります。この時は4楽章だけが単独の別の曲みたいになってしまいましたから。

太鼓のあまりの力の入れように、楽章途中で前列の木管の女性奏者があきれ顔で後ろを振り返っていたのが印象的でした。

Re: こんばんは。

ばけぺんさん、こんばんは。コメントありがとうございます。

4楽章だけが別の曲みたいな状況になって演奏者も気持ちが途切れそうになったでしょうね。演奏会では指揮者もこの場面ではきっと悩むところでなんでしょうね。

「木管の女性奏者があきれ顔で後ろを振り返っていた」は、ちょっと笑ってしまいました。リハの時と違って太鼓はかなりノリノリになって張り切り過ぎたのでしょうか。

このソウルでのライヴ録音でもひょっとしたら「ブラボー」の声が飛び出てたかも。(^^)ソウル・フィルはその後の4楽章でも素晴らしい弦楽を響かせておりますよ。
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Author:akifuyu102
大阪府吹田市
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