ブルックナー:交響曲第3番(初稿)/飯森範親&山形交響楽団

久しぶりに聴く山響サウンドは家でこもっている私に爽やかな風を運んでくれた。
飯森さん指揮の山響の演奏は1楽章から身震いするぐらい見事な演奏で感動させてくれました

ブルックナーの交響曲といえば壮大、荘厳というイメージから大編成オーケストラが当たり前。
そう思い込んでいました。ウィキペディアで調べてみて分かったのですが「第6番」以前のものは
ブラームスやチャイコフスキーらの交響曲とほぼ同規模の編成で書かれているのです。
管楽器群はフルート2、オーボエ2、クラリネット2、ファゴット2、ホルン4、トランペット3、
トロンボーン3、それにティンパニと言う編成。これは山響の管楽器セクションで十分対応可能な
人数なのです。但し録音セッション時の写真を見るとホルンは+1名の計5名で演奏しています。

山響の弦楽器セクションは10・8・6・6・4の編成で34名。ここでベートーヴェンの交響曲と比較
するのも変ですがパーヴォ・ヤルヴィ指揮 ドイツ・カンマーフィルがベートーヴェンの交響曲を
8・7・5・5・3の28名編成で演奏しているのを見ても山響がそれほど小規模なオケとは思えない。
ブルックナーの交響曲を演奏するに十分足りる編成を持っているのです。とは言っても壮大な
スケール感を植え込まれた現在人には好みが別れるところでもあると思います。

この初稿版には「ワーグナー」という副題が付けられておりワーグナー作品のモチーフが盛り
込まれ、「ワルキューレ」や「トリスタンとイゾルテ」などを彷彿とさせるところが面白いです。

最強音においても混濁のないクリアな音質で録音状態もかなり良いですね。
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ブルックナー第3番
ブルックナー:交響曲第3番(初稿)飯森範親&山形交響楽団

収録曲:ブルックナー交響曲第3番ニ短調『ワーグナー』(初稿・1873年版)
演奏:山形交響楽団
指揮:飯森範親
録音:2009年8月3-4日 山形テルサホールにてセッション収録
レーベル:YSO live(山形交響楽団の自主レーベル)
規格品番:OVCX-00054
発売日:2010年01月21日
フォーマット:SACDハイブリッド

【CD Journal ミニ・レビューーより転記】
前の第5番でも感じたことだが、山形交響楽団はブルックナー演奏を通じて成熟したオケへと成長を遂げつつある。地方オケでもこれだけブルックナーにシンパシーを感じさせる音色や歌わせ方、そして風情を生み出すオケはなかろう。アンサンブルも手堅く、アラもない。優しい感触の残る演奏だ。

【CD Journal ガイドコメントより転記】
山響自主レーベルのセッション録音で、第5番に続くブルックナー第2弾作品。本作では、多数のワーグナーの作品からの引用がみられる初版を使用。ブルックナーの当初の意図が明らかにされている。

【CD帯解説より転記】
山響自主制作レーベルYSOライブ、ブルックナー・セッションレコーディングは前作第5番に続く第3番1873年版(初稿)の登場です。タンホイザーの主題やトリスタン和音などの引用が多様に用いられ、ロマンに溢れる大作、「ワーグナー」という副題を表す意味が、この初稿では如実に理解できることでしょう。飯森&山響の緻密なアンサンブルとオルガン的なハーモニーに支えられたブルックナー・サウンドは、この初稿が持つ音楽の深遠さと同時に表れる壮大な精神性を描き、まさに蔵王山系パノラマ、精霊と自然のこだまとして響き渡らせます。


まいどおおきに
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こんばんは

おお、山響さんは初稿でしたか、荒々しさが魅力ですよね。金管楽器を少ない弦でどう受け止めるか気になるところですが、飯森さんの手腕で上手くいっているのではと推察いたします。

Re: こんばんは

sankichi1689さん、こんばんは。

山響、恐るべし。もちろんいい意味で(^^) 初稿は長い(約65分)ですが、聴き応えがあり面白かったですよ。弦は最後列まで良く鳴っているようで管弦のバランスは上手く取れていると感じました。

山響の場合、管楽器は弦楽器編成が少ない分、余裕を持って吹けているようで音質もとても良いなと思いました。

ブルックナーの6番までなら山響の編成は意外とGoodではないかと思いました。コメントありがとうございました。

おはようございます。

akifuyu102さん、おはようございます。

ブルックナーの3番、初稿を選択する当たり、飯森さんは音楽の才能だけでなくビジネスセンスも優れてますねえ。少人数にならざるを得ない地方オケの弱点を見事に売りにしています。

私も今、インバルが世界で初めて録音した初稿のLPが手元に届くのを待っているところです。3番は改定稿しかちゃんと聴いてないので「ワグナー」という副題の元になった初稿を聴くのが楽しみです。

Re: おはようございます。

ばけぺんさん、こんにちは。コメントありがとうございました。

5日早朝より旅行に行っておりました。先ほど戻って参りました。(*^_^*)

飯森さんのビジネスセンスは私も本当にお見事だと思います。自主レーベルの「YSOライブ」からもブルックナーは2番のみ残して1~7番まで出揃いましたね。シリーズでほしいですが「Octavia Exton」から販売されるものは値段が高いので悩みますね。

インバルのはフランクフルト放送響との録音ですね。LP届くの、楽しみですね。また感想を聴かせてください。
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